個人情報が漏れたら?
起こりうることと、すぐにやること

ある日、使っているお店や会社から「あなたの情報が漏えいしたおそれがあります」というお知らせが届くことがあります。驚くかもしれませんが、慌てる必要はありません。何が起こりうるのかを知り、決まった順番で対策をすれば、被害はずっと小さくできます。

最終更新: 2026年11月5日

スマートフォンに届いたお知らせと、手元の封書を見比べながら落ち着いて考えている人のイラスト

1. 情報漏えいとは

わたしたちは、ネットで買い物をしたり、会員に登録したりするたびに、名前や住所、メールアドレスなどの情報をお店や会社に預けています。情報漏えいとは、こうして預けた情報が、本来見てはいけない人の手に渡ってしまうことです。

原因には、外から入り込まれる不正アクセス、コンピューターに入り込んで悪さをするウイルス(マルウェア)、だれでも見られる状態にしてしまっていた設定のミスなどがあります。どれも、あなたが何か悪いことをしたから起こるわけではありません。

図。あなたが会員登録や買い物でお店・会社・学校・役所に情報を預ける。不正アクセス・ウイルス・設定ミスによって、その情報が本来見てはいけない人に渡る。すると、迷惑電話・詐欺の電話、本物そっくりの偽メール、ほかのサービスへのなりすましログイン、カードの不正利用に悪用されるおそれがある。
預けた情報が漏れると、さまざまな悪用につながるおそれがあります。

大切なのは、一度漏れた情報は取り消せないということです。ネットに出回った情報を、あとから全部消すことはできません。だからこそ、「漏れたあとに、どう身を守るか」を知っておくことが大事なのです。

2. 漏れた情報ごとに、起こりうること

お知らせには、たいてい「漏れたおそれのある情報」が書かれています。まずそれを確かめましょう。漏れた情報の種類によって、気をつけることが変わります。

漏れた情報と、起こりうること
漏れた情報起こりうること
名前・住所・電話番号迷惑な電話や郵便が増える。お店や会社のふりをした詐欺の電話がかかってくる。
メールアドレス迷惑メールが増える。本物そっくりの偽メール(フィッシングメール)が届き、偽のサイトでパスワードやカード番号を入力させられる。
パスワードそのサービスに勝手にログインされる。同じパスワードをほかでも使っていると、ほかのサービスにも入られる(次の章で説明します)。
クレジットカードの番号・有効期限・セキュリティコードあなたのカードで、勝手に買い物をされる。
生年月日本人確認に使われたり、パスワードを推測する手がかりにされたりする。
銀行口座口座の情報を使った詐欺の連絡が来る。ほかの情報と組み合わせて悪用される。
マイナンバーほかの情報と組み合わせて、なりすましに使われるおそれがある。
健康・病院にかかわる情報人に知られたくないことが知られてしまう。だれかに見られたかもしれないという不安を抱える。

一つひとつの情報は小さくても、いくつもの情報が組み合わさると、危なさは大きくなります。たとえば、名前と電話番号と「どのお店で何を買ったか」がそろうと、そのお店のふりをした、もっともらしい詐欺の電話をかけられるようになります。漏れた情報は名簿のようにまとめられ、悪い人どうしで売り買いされることもあります。

3. いちばん危ないのは「パスワードの使い回し」

もし、家の玄関、自転車、学校のロッカー、大事なものを入れる金庫を、すべて同じ 1 本の鍵で開けられるようにしていたら、どうなるでしょうか。その鍵を 1 本落としただけで、全部を開けられてしまいます。

1 本の鍵で、家のドア・自転車・ロッカー・金庫が全部開いてしまう様子のイラスト

パスワードも同じです。いくつものサービスで同じパスワードを使っていることをパスワードの使い回しといいます。攻撃する人は、どこか 1 か所から漏れたメールアドレスとパスワードの組み合わせを手に入れると、それをほかの SNS やネットショップ、メールのサービスで次々に試します。これをリスト型攻撃といいます。パスワードを使い回していると、漏えいが起きたお店とは関係のないサービスにまで入られてしまうのです。

図。同じパスワードを使い回していると、お店 A から漏れた ID とパスワードを攻撃者がほかのサービスで試し、SNS・メール・ネットショップにログインされてしまう。サービスごとに違うパスワードなら、ほかのサービスにはログインできず、ほかのサービスへのログインは防げる。
パスワードを使い回していると、1 か所の漏えいが、ほかのサービスの被害に広がります。

反対に、サービスごとに違うパスワードを使っていれば、漏れたパスワードでほかのサービスにログインされることは防げます。ただし、名前や電話番号、メールアドレスも漏れていれば、詐欺の電話や偽メールが来るおそれは残ります。パスワードを分けていても、次の章の対策はしておきましょう。「パスワードをいくつも覚えられない」という人のために、あとの章で覚えなくてすむ方法を紹介します。

4. 漏えいがわかったら、やることの順番

情報が漏れたとわかったら、次の順番で対策をしましょう。全部をその日のうちに終えられなくてもかまいませんが、上から順に進めることが大切です。

クレジットカードの情報が漏れたおそれがあるときは、手順 1 より先に、カード会社に電話してください。電話番号はカードの裏に書かれています(くわしくは手順 4)。

図。やることの順番。カードの情報が漏れたおそれがあるときは、手順 1 より先にカード会社に電話する。1 お知らせが本物か確かめる。2 パスワードを変える(メールから先に)。3 二段階認証を設定する。4 カードと口座の明細を見る。5 あやしい連絡に注意する。6 困ったら相談する。

手順 1 お知らせが本物か確かめる

まず、届いたお知らせそのものが本物かどうかを確かめます。漏えいの事件が報道されると、それに便乗した偽のお知らせが送られてくることがあるからです。

確かめるときは、メールや SMS に書かれたリンクや電話番号は使いません。検索やブックマークから、そのお店や会社の公式サイトを自分で開き、お知らせのページが出ているかを見ます。このサイトの事案の一覧で、お店や会社の名前を検索して、発表を確かめることもできます。

図。偽のお知らせメールの見分け方の例。差出人のアドレスが公式のアドレスと違う。「24 時間以内に」「停止します」と急がせたり、おどしたりする。ボタンのリンク先は偽のサイトかもしれない。パスワードやカード番号を、メールで入力させることはまずない。
偽のお知らせには、急がせる言葉や、パスワード・カード番号の入力のお願いがよく含まれます。

手順 2 パスワードを変える

漏えいが起きたサービスのパスワードを、新しいものに変えます。そして、同じパスワード(または少しだけ変えたパスワード)を使っていたほかのサービスも、すべて変えます。ここがいちばん大事なところです。

いくつもある場合は、メールのサービスのパスワードから先に変えましょう。メールを乗っ取られると、ほかのサービスの「パスワードを忘れたとき」の手続きを使われ、次々にパスワードを変えられてしまうからです。そのあと、お金にかかわるもの(ネット銀行、ネットショップ、スマホの決済)、SNS の順に進めます。

新しいパスワードは、元のパスワードの数字を 1 つ変えただけのもの(例: sakura123 → sakura124)にしてはいけません。攻撃する人はそうした変え方も試すからです。

手順 3 二段階認証を設定する

二段階認証(二要素認証、2 段階認証ともいいます)とは、パスワードに加えて、スマホに届く確認コードなど「あなたしか持っていないもの」でも本人かどうかを確かめるしくみです。これを設定しておけば、たとえパスワードを知られても、あなたのスマホがなければログインされにくくなります。

ただし、二段階認証も万能ではありません。偽のサイトに、パスワードと一緒に確認コードまで入力させて、その場でログインする手口があります。確認コードは、だれにも教えず、自分で開いた公式のサイトやアプリにだけ入力しましょう。電話やメールで確認コードを聞かれたら、詐欺を疑ってください。

図。二段階認証のしくみ。パスワードだけだと、パスワードが漏れるとだれでも入れてしまう。二段階認証なら、パスワードに加えてスマホに届く確認コードが必要なので、パスワードが漏れても、確認コードがないとログインされにくい。確認コードは、だれにも教えない。
二段階認証は、パスワードが漏れたときの「二つ目の鍵」になります。

多くのサービスでは、設定の画面の「セキュリティ」や「ログイン」のところから設定できます。手順 2 でパスワードを変えるときに、あわせて設定するとよいでしょう。

手順 4 カードと口座の明細を見る

クレジットカードの情報が漏れたおそれがある場合は、ほかの手順を待たずに、まずカードの裏に書かれている電話番号からカード会社に連絡し、漏えいのお知らせが届いたことを伝えます。カードを使えなくして、番号の違う新しいカードを作り直してもらう(再発行)こともできます。

そのうえで、カードの利用明細や銀行口座の出入りを見て、身に覚えのない支払いがないか確かめます。少ない金額の支払いも見のがさないようにしましょう。悪い人は、まず小さな金額で使えるかどうかを試すことがあるからです。身に覚えのない支払いを見つけたら、すぐにカード会社や銀行に連絡します。多くのカード会社には、不正に使われた分を補償するしくみがありますが、届け出には期限があることが多いので、早めに連絡することが大切です。明細の確認は、しばらくのあいだ毎月続けましょう。

手順 5 あやしい連絡に注意する

漏えいのあとは、漏れた情報を使った詐欺の連絡が来やすくなります。次のような連絡は、詐欺を疑ってください。

  • 「漏えいのおわびに返金します。口座番号を教えてください」という電話
  • 「調査のため、カード番号と暗証番号を確認させてください」という電話やメール
  • 「あなたの情報が悪用されています。すぐにこちらに電話してください」という SMS
電話を受けながら首をかしげて警戒している人と、電話の向こうの顔の見えない人影のイラスト

きちんとしたお店や会社が、電話やメールでパスワードや暗証番号を聞くことはありません。少しでもおかしいと思ったら、その場で答えずに電話を切り、公式サイトに書かれている窓口に、自分からかけ直して確かめましょう。なお、おわびとして商品券などが郵便で届くことは実際にありますが、それと引きかえにカード番号や暗証番号を求められることはまずありません。

手順 6 困ったら相談する

何をしたらよいかわからないとき、被害にあってしまったときは、一人で抱えこまずに相談しましょう。相談先はこのあとの章にまとめています。家族や身近な人に話すだけでも、詐欺に気づけることがあります。

マイナンバーが漏れた場合

マイナンバーは、漏れて不正に使われるおそれがあると認められる場合に、住んでいる市区町村に申し出て番号を変えてもらえることがあります。まず、お知らせを出したお店や会社の窓口と、住んでいる市区町村の窓口に相談してください。

5. してはいけないこと

  • お知らせのメールや SMS のリンクから、パスワードやカード番号を入力する。偽のサイトに入力すると、情報を直接盗まれます。
  • 電話で「返金」「補償」と言われて、口座番号や暗証番号を教える。詐欺の典型的な手口です。
  • パスワードを少しだけ変えて済ませる、または前と同じものに戻す。攻撃する人に見破られやすくなります。
  • 「自分は大丈夫だろう」と何もしないでおく。漏れた情報は、何か月もたってから悪用されることもあります。

6. 困ったときの相談先

漏えいを発表したお店や会社の窓口
漏れた情報の中身や、受けられる対応を確かめられます。連絡先は、お知らせの中ではなく、公式サイトで確かめてください。
カード会社・銀行
カードや口座が不正に使われていないかの確認、カードの再発行。カード会社の電話番号はカードの裏に書かれています。
消費者ホットライン(電話 188)
お金の請求や契約のトラブル、詐欺かもしれない連絡など、暮らしの困りごと全般。近くの消費生活センターなどにつながります。
警察相談専用電話(電話 #9110)、都道府県警察のサイバー犯罪の相談窓口
詐欺の被害にあった、なりすましや不正なログインをされたなど、犯罪の被害の相談。命にかかわるときや、今まさに被害が起きているときは 110 番へ。
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口(電話 03-5978-7509)
パスワードの変え方、二段階認証の設定、ウイルスかもしれない画面が出たときなど、パソコンやスマホの安全についての相談。受付は平日 10 時〜17 時(土日祝日・年末年始を除く)。

相談先の電話番号と受付時間は、変わることがあります。かける前に、それぞれの公式サイトで確かめてください。

7. ふだんからできる備え

情報漏えいは、あなたが気をつけていても、預けた先で起こります。けれども、ふだんから少し備えておくだけで、漏れたときの被害をとても小さくできます。

4 つのドアそれぞれに形の違う鍵がささっていて、鍵束を持った人が安心している様子のイラスト
  • サービスごとに違うパスワードにする。全部を覚える必要はありません。スマホやブラウザのパスワードを保存する機能や、パスワード管理アプリを使えば、覚えるのは一つだけですみます。
  • パスワードは長くする。10 文字以上を目安に、長いほど破られにくくなります。名前や誕生日、123456 のような並びは避けます。
  • 二段階認証を設定しておく。とくにメール、ネット銀行、SNS、ネットショップは、漏えいが起きる前に設定しておきましょう。
  • 使わなくなったサービスは退会する。預けている情報が少ないほど、漏れたときの被害も小さくなります。
  • 必要のない情報は登録しない。入力が必須でない欄は、空けておいてかまいません。
  • カードの明細は毎月見る。不正な支払いに早く気づけます。

このサイトで発表を調べる

このサイトでは、国内のお店や会社、自治体などが発表した不正アクセス・情報漏えいを、発表にもとづいて一覧にしています。お知らせが届いたときや、使っているサービスが心配なときは、事案の一覧でお店や会社の名前を検索すると、何が漏れたと発表されているか、その後どうなったかを確かめられます。

このページについて

このページは、運営(セオリコ)が AI(Anthropic の Claude)を使って文章を作成し、内容を確かめて掲載しています。図とイラストも AI で作成しました。一般的な対策の説明であり、個別の事案での対応は、発表したお店や会社、上の相談先の案内に従ってください。誤りに気づいた場合は、依頼フォームからお知らせください。